【一番心配なこと】子どものレントゲン検査の「被ばく」は本当に大丈夫?技師パパが本音で解説

放射線関連

【子どものレントゲン検査】と聞いて一番心配なこと、それは放射線の「被ばく」ですよね☢️

正直、よく分からない放射線というものを身体に当てて大丈夫かな?放射線は被ばくすると聞いたことがあるけど、「被ばくって何?」、「発がんに関係しているの?」と心配になることだらけですよね。それもそのはずです。大切な我が子に放射線検査をさせてよいものか。検査する流れになってしまったけど、良かったのかな?と検査をする前もした後も、深くお悩みになる親御さんの気持ち、すごい分かります。

今回はそんな不安を感じている親御さんに向けて放射線や被ばく、子どもへのレントゲン検査による健康への影響などを説明していきます😌

放射線って何?

UnsplashのVladyslav Cherkasenkoが撮影

放射線とは強いエネルギーを持った目に見えない粒や波のことをいいます。宇宙から絶えず降り注いでいる宇宙線と呼ばれるものや温泉(ラドン)や食べ物を通して私たちの体の中に自然に取り込まれているものもあります。(バナナなどにはカリウムと呼ばれる物質がごくごく微量に含まれていることがあり、そこから極微量の放射線が発生していることがあります。)よくレントゲンやCT検査で用いられているのは放射線の中でも「X線」と呼ばれるものです。X線は、ドイツの物理学者ウィルヘルム・コンラート・レントゲンによって1895年に発見されました。

放射線の被ばくって何?

Image by Arek Socha from Pixabay

放射線の「被ばく」とは放射線を浴びることを指します。浴びるといっても大きく、「外部被ばく」「内部被ばく」の2種類があります。

外部被ばく:レントゲン検査やCT検査や宇宙から降り注いでいる宇宙線のように体の外から放射線を浴びること。

内部被ばく:先ほどの「放射線って何?」でも触れましたが、自然界の天然に存在する物質(バナナなど)を体内に取り込んで身体の内側から被ばくすること。

被ばくの影響って何がある?

被ばくの影響は医学的に大きく2種類あるといわれています。「確定的影響」「確率的影響」です。

確定的影響:ある一定以上の被ばくが起こると発生するといわれている影響のことです。具体例:脱毛、皮膚の紅斑(赤くなること)、白内障など。

これら症状は発生するまでのしきい値が定められており、通常、医療検査で用いられるレベルの放射線被ばくでは発生しません。(ただし、放射線治療などの高エネルギーの放射線被ばくが伴う場合には皮膚の紅斑や脱毛などがみられることがあります。)

確率的影響:これは放射線を多く浴びれば浴びるほどがんの発生確率が上がると考えられている影響です。しかし、これも「被ばくしてリスクが高くなる」=「必ず発生する」ものではありません。医療の現場では必要最低限の被ばく量で検査を行っていますので、極端にリスクが上がるということはないです。

子どもへのレントゲンの被ばくは大丈夫?

UnsplashのNubelson Fernandesが撮影した写真

とはいえ、わずかでも発がんリスクが上昇してしまう可能性が否定できないので心配な気持ちはよく分かります。「子どもの被ばくは大人よりも大きいの?」 この認識は正解です。子どもは成長が盛んですので、細胞分裂が活発に行われているため、放射線に対する感受性(影響の受けやすさ)が高くなります。感受性とは外界からの刺激に対する感度みたいなものです。そのため、放射線の被ばくの影響は大人に比べ、子どもで大きくなるのは避けて通れません。しかし、これを理解した上で我々は子ども専用に低い被ばく線量で撮影できるように撮影条件が整えられており、過去の様々な研究や装置の発展などから、検査で受ける被ばく線量は軒並み低下していっております。先述したように放射線は地球上のあらゆるものから発生しており、みなさん意識していないだけで普通に生活しているだけでも毎日被ばくしています。レントゲン検査は「被ばく」というデメリットを持ってしても、それ以上に検査をすることで得られる医療情報のほうがメリットがある場合でのみ行われます。そのため、疾患の特定や治療方針の決定に必要な検査と医師が判断して放射線検査を行っています。

まとめ

!!結論!!

子どものレントゲン検査の被ばくによって身体へ影響が出ることはほとんどありません。

発がんの可能性が被ばくによってごくごくわずかに増加してしまう可能性は否定できませんが、子ども用に被ばく線量を下げて検査を行っていますので、極端に発がんリスクが跳ね上がることはありません。「放射線検査の被ばくによって発生リスクが上昇する」=「発がんする」というわけではありません。必ず撮影の被ばく以上に明らかになる体内の情報のメリットのほうが大きい時にのみ放射線検査は実施されます。医師も私たち診療放射線技師も、常に安全を第一に考え、必要性を十分に検討した上で検査を行っていますので、安心してお任せいただければと思います。

このブログでは放射線に関する情報を一つずつ丁寧に解説していきます。少しでも放射線検査に対する不安が軽減されたのなら嬉しいです😌 最後まで読んでくださりありがとうございました。

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